こだわり
こだわり 2
負の遺産を残さない
2012-07-18
物質的には豊かになった日本。大量生産、大量廃棄で経済大国といわれる存在になった。しかし、物があふれ廃棄処分する方法や場所にも行き詰っている。
これからの時代は循環型の社会やストック型の社会への変換が急がれている。物質的に豊かになった分だけ精神的には貧しくなっているように感じられる。
豊かさを求め、利益を追求するあまり私たちは地球環境、自然環境を随分と犠牲にしてしまった。そのことに気がつき始めてもなお、欲望は尽きないようだ。
住まい造りにおいても自然素材を望む声は高まっているが、表面的な部分だけなんですよね。
よほど気に入った建物でも、頑丈に造った建物でも、いつかは取り壊すときがくる。その取り壊す立場になって考えてみてください。
核燃料の廃棄物もそうであるが、廃棄処分の方法も確立されていなくて、それが重要な問題であることを認識しているのに、どんどん製造して使用を続ける。廃棄物はたらいまわし。・・・こんなことをいつまで。・・・
住宅でも同じようなこと。廃棄が大変むづかしいもの。人体への安全性も不確定のもの。リサイクルできないものやリサイクルができても莫大な費用を伴い現実性の無いもの。こんなものを未だに大量に生産し、消費して住宅を造っている。
地盤改良や、やたらに頑丈な基礎。そこまで必要なのかなと思う。化学物質の断熱材や建材。いつの日か解体して更地にするときには大変な労力と費用がかかる。自分の子どもや孫に大変な負の遺産を残すことになる。誰も管理する人がいなくなって「いつか朽ち果てるときに土に還る」とまではいかなくても、製造する過程から廃棄処分されるまで環境にも優しく、解体する立場に立って少しでもリサイクルしやすくて費用も抑えられるような材料を選び適度な施工をすることを意識していたいと考えています。
これからの時代は循環型の社会やストック型の社会への変換が急がれている。物質的に豊かになった分だけ精神的には貧しくなっているように感じられる。
豊かさを求め、利益を追求するあまり私たちは地球環境、自然環境を随分と犠牲にしてしまった。そのことに気がつき始めてもなお、欲望は尽きないようだ。
住まい造りにおいても自然素材を望む声は高まっているが、表面的な部分だけなんですよね。
よほど気に入った建物でも、頑丈に造った建物でも、いつかは取り壊すときがくる。その取り壊す立場になって考えてみてください。
核燃料の廃棄物もそうであるが、廃棄処分の方法も確立されていなくて、それが重要な問題であることを認識しているのに、どんどん製造して使用を続ける。廃棄物はたらいまわし。・・・こんなことをいつまで。・・・
住宅でも同じようなこと。廃棄が大変むづかしいもの。人体への安全性も不確定のもの。リサイクルできないものやリサイクルができても莫大な費用を伴い現実性の無いもの。こんなものを未だに大量に生産し、消費して住宅を造っている。
地盤改良や、やたらに頑丈な基礎。そこまで必要なのかなと思う。化学物質の断熱材や建材。いつの日か解体して更地にするときには大変な労力と費用がかかる。自分の子どもや孫に大変な負の遺産を残すことになる。誰も管理する人がいなくなって「いつか朽ち果てるときに土に還る」とまではいかなくても、製造する過程から廃棄処分されるまで環境にも優しく、解体する立場に立って少しでもリサイクルしやすくて費用も抑えられるような材料を選び適度な施工をすることを意識していたいと考えています。