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こだわり

こだわり 2

水と戦う
2012-07-18
日本は世界でも類を見ないくらい水に恵まれた国である。温暖多雨で湿度も高い。この特徴のある気候によって日本の建築は屋根を機能的で美しい姿に進化させていった。かつては童謡「こいのぼり」に謳われるように「甍の波」の文化があった。今では新しい材料、多様な建築スタイルによってその景観は失われている。
元来、日本家屋は深い軒庇によって建物も暮らしも守られていた。深い庇は風雨や日射から建物を守り同時に人々の暮らしを守ってきた。
日本の夏は暑い、湿度も高い。深い庇に、開放的な掃き出し窓、そして土壁が高温多湿の夏を涼しくしてくれた。井戸、お風呂やトイレも別棟の離れに造った。少しでも水から住まいを守る知恵であった。

住宅に関係する水といえば雨水・浸水、結露水、給排水設備による水などがある。近年では屋根下地のルーフィング、壁下地の透湿防水シート、隙間充填材のコーキングなどの材料、施工方法の進歩によって外部からの雨水の侵入は格段に少なくなった。しかし、ゲリラ豪雨の多発により床下浸水、ベランダ・サッシ廻りからの漏水は注意が必要だ。
給排水設備も材料、施工方法の進歩によって漏水はめったに起きない。
一番厄介なのは結露である。結露には冬型結露と夏型結露がある。いずれも温度差によって気体の水蒸気が液体の水になるのです。最近はペアガラス、断熱サッシ、断熱材の普及と高性能化によって結露が減ってきていると勘違いしている人が多い。
目に見える部分での結露が減っているかもしれないが、目に見えない部分はどうなっているのだろう。壁体内部や天井裏、床下など大丈夫だろうか?これらの部分での水気は構造躯体にも致命的な損傷をもたらす。
水気はカビ菌、腐朽菌、しろありを呼ぶ。どんなに耐震性の高い建物を造っても、これらの害を受ければその性能は望めないのである。
最近の住宅は、国の施策によってやたらに高断熱で高気密になってきている。施工会社や職人さんたちの知識や技量を超えているといっても良い。高断熱で高気密なほどちょっとしたすきまや欠点部分に結露も集中してしまうのです。
人間のすることには完璧はありえません。当社では、自然の原理に逆らうのではなく、また政策が求める数値だけを追うのではなく、今ある優れた材料を使い職人たちの経験と技術を駆使して自然の猛威から建物も暮らしも守る住まい造りを根本の理念にしていきます。

岩橋建設株式会社
愛知県尾張旭市城前町城前41-3
TEL.0561-53-5123
FAX.0561-53-0009


1.住宅の新築・リフォーム
2.外構工事
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愛知県知事 第4862号
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